1.研究テーマ 
意味のない行為が遊びになる過程の研究
物を触る、動かす、積むといった目的のない行為は、繰り返すうちにルールや目標が生まれ、遊びへと変化することがある。本研究では、その変化がどのような段階を経て起こるのかを、体験型作品の制作を通して探る。完成された遊びを提示するのではなく、遊びが生まれる瞬間そのものに注目する研究である。
2.背景・問題意識 
遊びができる過程を知ることでより遊びへの解像度が深まるのではないだろうか
普段、私たちはすでにルールや目的が決められた遊びに触れることが多い。そのため、何気ない行為がどのように遊びとして成立したのかを意識する機会は少ない。遊びの結果だけでなく、試す、繰り返す、工夫するといった成立までの過程を見ることで、遊びのおもしろさをより細かく捉えられると考えた。
3.問い
どのようなきっかけで遊びに変化するのか
物が予想外の動きをした時、行為に反応が返ってきた時、同じ動きを繰り返したくなった時など、遊びが生まれるきっかけにはさまざまなものがある。行為と結果の間にどのような変化や発見が加わることで、人はそれを「遊び」として認識し始めるのかを問いとして設定した。
4.表現方法
目的のない動きがどのようにして遊びに変化していくのかを体験できる作品
体験者は、説明や明確な目的が与えられていない空間の中で、物を持ち上げる、積む、投げる、転がす、跳ねるといった操作を自由に行う。物理的な反応や偶然生まれる動きを手がかりに、自分なりの行為やルールを見つけていく。さらに、発見した遊びに名前をつけることで、曖昧な行為が一つの遊びとして認識される過程を表現する。
5.今後の展開
遊びが生まれるきっかけの違いを比較し、体験として蓄積していく
今後は、物の形や重さ、反応の強さ、空間の構成などを変え、それぞれが遊びの発生にどのような影響を与えるかを比較していく。また、体験者がつけた遊びの名前や遊び方を記録し、他者の発見と見比べられる仕組みも検討する。個人の試行錯誤から生まれた遊びを蓄積することで、遊びの多様性を可視化していく。
企画・制作
藤原晴

使用ソフト・ツール
Unreal Engine

参考文献・参考作品
なぜ私たちは遊ぶの? 遊びの根源を探る。 | FUTURE IS NOW
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