1.研究テーマ 
東根市について
山形県東根市は、さくらんぼの生産地として知られる一方で、市内には日本一の大ケヤキをはじめとする自然や歴史、地域ならではの文化が数多く存在する。しかし、それらの魅力は市外の人々に十分に伝わっているとは言い難い。本研究では、東根市に暮らす人々が共有する「あるある」や地域の記憶に着目し、東根市らしさを再発見できる表現について考察する。地域住民の日常に根付いた知識や体験を可視化し、東根市の魅力を新たな視点から伝えることを目的とする。
2.背景・問題意識 
東根市の知名度
東根市は全国有数のさくらんぼの産地であり、果樹王国として高いブランド力を持っている。しかし、市名そのものの認知度は必ずしも高くなく、県外では「さくらんぼは知っているが東根市は知らない」という状況も少なくない。また、地域に住む人々にとって当たり前となっている文化や風景、習慣は外部からは見えにくく、発信される機会も限られている。そのため、東根市の魅力を地域住民の視点から掘り起こし、共有できる方法が必要であると考えた。
3.問い
なぜ東根市の知名度が広がりにくいのか
東根市には豊かな自然や特産品、歴史的な資源が存在するにもかかわらず、なぜ地域の魅力が広く認識されにくいのだろうか。本研究では、その要因の一つとして、地域の情報発信が観光資源や特産品に偏り、住民が日常的に感じている「東根市らしさ」が十分に共有されていない点に注目した。そこで、地域住民だからこそ共感できる「東根市あるある」を題材とすることで、地域の個性や魅力をより身近に伝えられるのではないかと考えた。
4.表現方法
「東根あるある」に触れられるインタラクティブ作品
本作品は、東根市の象徴である大ケヤキをモチーフとしたインタラクティブコンテンツである。画面上の木の実を選択すると、東根市に暮らす人々が共感できる「東根あるある」が表示される仕組みとなっている。利用者は木に実る知識を収穫するような感覚で地域の情報に触れることができる。観光情報ではなく、住民の日常や地域特有の文化に焦点を当てることで、東根市の魅力を親しみやすく伝え、地域への興味や理解を深めることを目指した。
5.今後の展開
TouchDesignerを用いた空間インスタレーション化
今回の研究は初期段階ではTouchDesignerを用いて空間に投影して体で体験する空間インスタレーションを想定していた。しかし、自分の表現方法の乏しさからうまく進めることができず今回はPVという形態で研究を進めることにした。そのため今後の展開としては、授業内で達成できなかった空間インスタレーション化することを目標に今後もこの研究と向き合って今回の制作以上に「東根市らしさ」を伝えられる表現方法を模索していきたいと思う。
企画・制作
後藤陽斗

使用ソフト・ツール
AdobeAfterEffects/TouchDesigner
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